Debian Gnu/Linux挑戦記




◆ インストール 〜最低限のパッケージ構成にすべし〜


 インストールする環境によりインストールする方法は、異なったりします。インストール方法については、Debian JPプロ
 ジェクトのマニュアルを参考していただくとして、インストール時の注意点をまとめておきます。


インストール方法

  Debian GNU/Linux 3.0 のインストール (Intel x86)を参考にしてください。


注意すべき点

  • ADSLを使う場合は、Ethernetの設定をしておく。
  • Flet's ADSLの場合は、DHCPを有効にする。([必須]ADSLモデムと接続)
  • root以外にも、userを最低1人は作る。
  • taskselでの選択は、[Development]のC and C++パッケージだけ選ぶ。
  • taskselの選択で、全てのパッケージをインストールすることはお薦めしません。


 最低限動く環境をインストールした後で、必要なパッケージをインストールした方がいいです。
 そうすれば、この段階のインストールで失敗すると、最初からインストールし直しになりますが、最低限の
 環境でインストールが、一度終われば、その心配はなくなります。


 プログラムを使わない人でも、他のプログラムをインストールするときに、Cの開発環境が必要になること
 がありますので、Cの開発環境は、是非インストールしましょう。


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◆ FLET'S ADSLに接続する


 後で説明しますが、Woodyの売りは、aptを使うことにより簡単にソフトをインストールしたり、バージョンアップしたり
 できることです。最大限、その恩恵を受けるためには、インターネットへの接続はかかせないものです。


rp-pppoeを使う

  1. rp-pppoeを以下のホームページをダウンロードしてきます。

    Roaring Penguin Software

  2. rp-pppoeを解凍します。

    # tar xvfz rp-pppoe-3.5.tar.gz

  3. 解凍先に移動します。

    # cd rp-pppoe-3.5

  4. rp-pppoeをインストールします。

    # ./go

  5. あとは、メッセージに従い、作業するだけでインストールできます。

  6. インターネットに接続する場合は、以下のコマンドを入力してください。
    無事接続できれば、Connected!と表示されます。

    # adsl-start

  7. インターネットから切断する場合は、以下のコマンドを入力してください。

    # adsl-stop


tkpppoeを使う

  1. taskselを起動します。

    # tasksel

  2. tcltkパッケージを選び、インストールします。

  3. rp-pppoeを以下のホームページをダウンロードしてきます。

    Roaring Penguin Software

  4. rp-pppoeを解凍します。

    # tar xvfz rp-pppoe-3.5.tar.gz

  5. 解凍先に移動します。

    # cd rp-pppoe-3.5

  6. tkpppoeをインストールします。

    # ./go-gui

  7. あとは、必要な項目を記入するだけでインストールできます。※1

  8. tkpppoeを起動してみましょう。

    # tkpppoe

  9. [START]ボタンを押し、ランプが赤から緑色になれば、接続できています。

  10. 終了する場合は、[STOP]ボタンを押した後で、[Exit]ボタンを押してください。


※1 詳しい設定方法については、Roaring Penguin Software(TkPPPoE)に詳しく書いてあります。


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◆ X Window Systemをインストールする


 現状では、MS-DOSみたいなコマンドラインベースの画面しか出ないので、これをWindowsみたいなGUIの画面にしてみま
 しょう。経験上、ここが最初の難関になるはずです。


apt-setupでダウンロード先を設定する

  1. suでroot権限になります。

    $ su

    $ rootのパスワード

  2. aptを設定します。

    # apt-setup

  3. メッセージからhttpを選びます。

  4. 自分の最寄りのダウンロードサイトを選びます。

  5. 設定を終えると、他のサイトを設定するか聞かれます。

  6. 他のサイトを設定しなかった場合、http://security.debian.orgを設定するか聞かれますが、
    これは、設定してください。


taskselでEnd-userのX window systemとDesktop environment

  1. suでroot権限になります。

    $ su
    $ rootのパスワード

  2. taskselを実行します。

    # tasksel

  3. メニューから以下の項目だけを選んでください。※1

    [End-user]
    X window system
    Desktop environment


  4. あとは、メッセージに従って、インストールしてください。


※1 [Localization]のJapanese environmentは、選ばないでください。


X window systemの設定を保存する

  1. suでroot権限になります。

    $ su
    $ rootのパスワード

  2. 以下のファイルをコピーします。

    # cp /etc/X11/XF86Config-4 コピーする場所を指定※1


※1 XFree86 4.xを使っている場合。XFree86 3.xを使っている場合は、/etc/X11/XF86Configになります。

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◆ APTを使う


 APTの最低限のコマンドを以下にまとめておきました。

  • ファイルをインストール      apt-get install ファイル名
  • ファイルリストを更新       apt-get update
  • ファイルを更新          apt-get upgrade
  • ファイルを削除          apt-get remove ファイル名
  • ディストリビューションの更新   apt-get dist-upgrade※1


※1 危険度が高いです。正常に動作しなくなることも。


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◆ viを使う


 viの最低限の使い方を学びましょう。どのディストリビューションでも、標準でviは入っているので、使えるようにして
 ください。

  • ファイルを新規作成、開く   vi ファイル名
  • 文字の入力          [Esc]キー + [i]キー
  • ファイルに保存して終了    [Esc]キーを押した後で、「:wq」と入力します。
  • ファイルに保存せず終了    [Esc]キーを押した後で、「:q!」と入力します。


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◆ 日本語環境を整える


 ここでは、日本語環境を設定します。taskselの中に、[Localization]のJapanese environmentがありますが、実は、
 これをインストールしただけでは、日本語は使えませんし、インストールするのはお薦めしません。


基本環境を整える

  1. suでroot権限になります。

    $ su
    $ rootのパスワード

  2. 以下のパッケージをインストールします。

    # apt-get install language-env canna freewnn-jserver skkserv canna-utils

  3. [Configuring Locales]が表示されたら、標準のままで[Leave alone]を選んで終了してください。※1

  4. [Configuring Locales]を再設定します。

    # dpkg-reconfigure -plow locales

  5. 以下のものを選んでください。

    en_US ISO-8859-1
    en_US.UTF-8 UTF-8
    ja_JP.EUC-JP EUC-JP
    ja_JP.UTF-8 UTF-8

  6. 次の画面では、「ja_JP.EUC-JP EUC-JP」を選びます。

  7. ユーザー権限に戻ります。

    # exit

  8. user-ja-confを実行します。※2

     $ user-ja-conf

  9. 最初の質問だけ「N」を選択後、後は、「Y」と「1」だけ選択してください。

  10. 最後に、[Enter]キーを押すように指示が出ますが、その前に、追加インストールするパッケージの
    指示が出るので、それを全てメモしておきます。メモが終わったら、[Enter]キーを押してください。

  11. 指示されたパッケージをインストールします。

    apt-get install パッケージ名

  12. ~/.gnome/gdm ファイルを修正します。※3

    $ vi ~/.gnome/gdm

     修正前:LANG=C
     修正後:LANG=ja_JP.EUC-JP


※1 この段階で日本語設定しても、バグのため日本語が設定されません。
※2 ユーザー毎に環境を設定します。必要なユーザー数分作業を行ってください。
※3 ~/は、そのユーザーのホームディレクトリとなり、通常は、/home/ユーザー名/になります。


Gnomeの表示を日本語にする

  1. suでroot権限になります。

    $ su
    $ rootのパスワード

  2. /etc/environmentを修正します。

    # vi /etc/environment

     修正前:LANG=C
     修正後:LANG=ja_JP.EUC-JP

  3. /etc/gdm/gdm.confを修正します。

    # vi /etc/gdm/gdm.conf

     [greeter]

      修正前:DefaultLocale=C
      修正後:DefaultLocale=ja_JP.eucJP

      修正前:SystemMenu=false
      修正後:SystemMenu=true

  4. ログアウトします。

    # logout

  5. gdmのログイン画面のメニューで「System」を選び、「A-M」の中の「日本語(eucJP)」を選びます。

  6. 日本語設定にするか聞かれるので、日本語設定にするようにしてください。


Mozilla

  1. .gnomercを作成します。

    $ vi .gnomerc

  2. 次の設定を記入します。※1

    LANG=ja_JP.eucJP
    export LANG PATH=$HOME/bin:$PATH

    XIM=kinput2
    XIM2=-canna

    if type $XIM &> /dev/null then
      $XIM $XIM2 &
    fi

    XMODIFIERS=@im=$XIM
    export XMODIFIERS


  3. コンピュータを再起動します。(suでroot権限になる必要があります。)

    # shutdown -r now

  4. MozillaやKterm上で日本語入力したい場合は、Shift+Spaceを押してください。


   ※1 .xsessionに書かれている設定と同じものです。


Emacs

 これは、/usr/share/doc/language-env/README.ja.eucJP.gzに記載されています。

  1. suでroot権限になります。

    $ su
    $ rootのパスワード

  2. /etc/init.d/cannaを修正します。

    # vi /etc/init.d/canna

     修正前:CANNA_SERVER_OPT="-u canna"
     修正後:CANNA_SERVER_OPT="-inet -u canna"

  3. CANNAサーバーを再起動します。

    # /etc/init.d/canna restart

  4. Emacs上で日本語入力する場合は、CTRL+Oを押してください。


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◆ Cannaを使う


 日本語変換ソフトのCannaは、ソフトによって起動のさせ方が違います。
 Cannaが起動すると、[あ]というのが画面に表示されます。

  • Mozilla、Netscape   [shift] + [space]キーを押します。
  • Emacs         [ctrl] + [\]キーを押します。

 あと、気をつける点は、小さい文字の入力には、「l」ではなく、「x」を付けて下さい。

  [例]

  「っ」            「xtu」


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◆ カーネルをバージョンアップする


 カーネルをバージョンアップします。


  1. suでroot権限になります。

   $ su
   $ rootのパスワード

  2. kernelを検索します。

   # apt-cache search kernel-image

  3. kernelをインストールします。

   # apt-get install kernel-image-"kernelのバージョン"-"CPUの型番"


kernel 2.2系

  3. lilo.confを編集します。

   # vi /etc/lilo.conf


   [編集内容]
   default=Linux-"kernelのバージョン"

   image=/boot/vmlinuz-"kernelのバージョン"
    label=Linux-"kernelのバージョン"
    read-only

  4. liloを実行します。

   # /sbin/lilo

  5. 再起動します。

   # reboot
kernel 2.4系

  3. lilo.confを編集します。

   # vi /etc/lilo.conf


   [編集内容]
   default=Linux-"kernelのバージョン"

   image=/boot/vmlinuz-"kernelのバージョン"-"CPUの型番"
    label=Linux-"kernelのバージョン"
    initrd=/boot/initrd.img-"kernelのバージョン"-"CPUの型番"
    read-only

  4. kernel-img.confを編集します。

   # vi /etc/kernel-img.conf


   [編集内容]
   # Do not create symbolic links in /
   do_symlinks = Yes
   do_initrd = Yes

  5. liloを実行します。

   # /sbin/lilo

  6. 再起動します。

   # reboot

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◆ OSSでサウンド設定



 サウンド設定には、OSSとALSAがありますが、ここでは、OSSを使った方法について説明します。


  1. suでroot権限になります。

   $ su
   $ rootのパスワード

  2. sndconfigをインストールします。

   # apt-get install sndconfig

  3. sndconfigを実行します。

   # sndconfig

  4. 画面の指示に従い、設定します。


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◆ MPlayerのインストール


 mplayerをインストールすることにより、動画ファイルなどを見ることができます。

  1. suでroot権限になります。

   $ su
   $ rootのパスワード

  2. apt-getの設定を行います。

   # apt-setup

  3. 「手動で設定」を選びます。

  4. 一番下に以下の設定をします。※1

   deb ftp://ftp.nerim.net/debian-marillat/ stable main

  5. [ESC]キーを押した後で、「:wq」と入力し、設定を保存します。

  6. mplayerをインストールします。

   # apt-get install mplayer-hogehoge※2

  7. GUI版のmplayerを使ってみましょう。

   # gmplayer


※1 http://marillat.free.frのホームページで設定を確認してください。
※2 mplayer-hogehogeのhogehogeの部分には、CPUの型番がきます。該当するCPUのものをインストールして下さい。


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◆ XINEのインストール


 xineをインストールすることにより、動画ファイルなどを見ることができます。

  1. suでroot権限になります。

   $ su
   $ rootのパスワード

  2. xineをインストールします。

   # apt-get install xine-ui

  3. xineを使ってみましょう。

   # xine


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◆ Emacsを使う


 emacsの最低限の使い方を学びましょう。基本的には、Windowsのエディター感覚で使うことができます。

  • ファイルを新規作成、開く   emacs ファイル名
  • 文字の入力          直接入力してOK
  • ファイルに保存して終了    [Ctrl]キーを押したまま、[x]キーを押し、[x]キーを外した指で、[c]キーを押し
                  たら、全ての指を離し、[y]キーを押します。
  • ファイルに保存せず終了    [Ctrl]キーを押したまま、[x]キーを押し、[x]キーを外した指で、[c]キーを押し
                  たら、全ての指を離し、[n]キーを押します。メッセージが出てきたら、「yes」
                  と入力します。


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◆ 自動で電源を切る(APM)


 apmが効かなくなった時の解決方法です。


kernel 2.4系

  1. カーネルの構築終了後、apmdをインストールします。

    # apt-get install apmd

  2. lilo.confの設定を変更します。

    # emacs /etc/lilo.conf

  3. appendと書かれているコメント行を以下の用に修正し、保存します。※1

    append="apm=on"

  4. liloの設定を有効にします。※2

    # /sbin/lilo

  5. 再起動すれば、設定は終了です。

    # reboot


※1 appendの前の#は、コメントを表すものなので、削除しておいてください。
※2 この作業を忘れると、設定が有効になりません。


kernel 2.2系

  1. lilo.confの設定を変更します。

    # emacs /etc/lilo.conf

  2. appendと書かれているコメント行を以下の用に修正し、保存します。※1

    append="apm=on"

  3. liloの設定を有効にします。※2

    # /sbin/lilo

  4. 再起動すれば、設定は終了です。

    # reboot


※1 appendの前の#は、コメントを表すものなので、削除しておいてください。
※2 この作業を忘れると、設定が有効になりません。


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◆ OpenOfficeを入れよう


 MS Word、Excel、PowerpointのファイルをLinux上で開くのに、OpenOfficeを入れると便利です。(一部開けないファイル
 もあります。)

  1. aptの設定ファイルを開きます。

    # emacs /etc/apt/sources.list

  2. 以下のダウンロード先を追加します。

    deb http://ftp.freenet.de/pub/ftp.vpn-junkies.de/openoffice/ woody main contrib

  3. リストを更新します。

    # apt-get update

  4. OpenOffice.orgをインストールします。

    # apt-get install openoffice.org

  5. 日本語版パッケージをインストールします。

    # apt-get install openoffice.org-l10n-ja openoffice.org-l10n-en-

  6. /etc/X11/XF86Config-4を編集します。

    # emacs /etc/X11/XF86Config-4

  7. "Module"セクションの中に以下の項目があるか確認し、あった場合は、コメントアウトします。

     編集前  Load "freetype"
     編集後  # Load "freetype"

  8. "Module"セクションの中に以下の項目があるか確認し、なかった場合は、追加します。

     Load "xtt"

  9. xfs-xttをインストールします。

    # apt-get install xfs-xtt

  10. 東風ゴシック、東風明朝をインストールします。メッセージが出たら、xttを選んでください。

    # apt-get install defoma x-ttcidfont-conf ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho

  11. /etc/X11/XF86Config-4を編集します。

    # emacs /etc/X11/XF86Config-4

  12. 以下の項目をフォントパスに追加して、保存します。

    FontPath "/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType"

  13. OpenOfficeを起動してみましょう。

    $ openoffice


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◆ navi2chを入れよう


 navi2chとは、2ch専用ブラウザーのことです。emacs系のエディターが必要になります。

  1. aptの設定ファイルを開きます。

    # emacs /etc/apt/sources.list

  2. 以下のダウンロード先を追加します。

    deb http://navi2ch.sourceforge.net/debian ./

    deb-src http://navi2ch.sourceforge.net/debian/source ./

  3. リストを更新します。

    # apt-get update

  4. navi2chをインストールします。

    # apt-get install navi2ch

  5. ディレクトリを移動します。

    $ cd /home/hogehoge/.xemacs※1

  6. init.elを編集します。

    $ emacs init.el

  7. 以下の2行を追加して、保存します。

    ;; navi2ch

    (require 'navi2ch)  

  8. xemacsを起動します。

    $ xemacs

  9. [ESC]キーを押した後で、[x]キーを押し、「navi2ch」と入力すると、navi2chが使えます。


※1 hogehogeの部分は、ユーザー名を入れてください。(要は、$HOMEの下の.xemacsを参照すればいいということです。)


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◆ Macromedia Flash Playerを入れよう


 Macromedia社のFlash Playerを入れることで、ブラウザー上でアニメーションが見ることができます。

  1. MacromediaのホームページからFlash Playerをダウンロードします。※1

  2. ダウンロードしたファイルを展開します。

    # tar xvfz install_flash_player_6_linux.tar.gz

  3. フォルダを移動します。

    # cd install_flash_player_6_linux

  4. プラグイン(libflashplayer.so)をコピーします。

    # cp libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/

  5. Flash Playerをインストールします。

    # ./flashplayer-installer

  6. 以下のファイルを開きます。

    # emacs /etc/X11/fs/config

  7. catalogue = 以下に次の文を追加します。※2

    /var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType/,


※1 Mozillaでダウンロードするときに、「Ark・・・」と「Save・・・」が出てきますが、「Save・・・」を選んでください。
※2 この作業を行うためには、「OpenOfficeを入れよう」の6以降のフォントのインストール作業を行っておく
   必要があります。あと、追加の文章は、末尾には書かないようにしてください。


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◆ Acrobat Readerを入れよう


 PDFファイルを閲覧したいときには、Acrobat Readerを使いましょう。ちなみに、使えるバージョンは、5.0です。

  1. 「Mplayerを入れよう」の1〜5までの作業を行います。既に行っている場合は、次に進んでください。

  2. Acrobat Readerをインストールします。

    # apt-get install acroread

  3. このホームページからAcrobat Reader5.0用のjpnfont.tar.gzをダウンロードします。

  4. /tmpにファイルを移動します。

    # mv jpnfont.tar.gz /tmp

  5. /tmpに移動します。

    # cd /tmp

  6. ファイルを展開します。

    # tar xvfz jpnfont.tar.gz

  7. フォルダを移動します。

    # cd JPNKIT

  8. 日本語キットをインストールします。

    # ./INSTLANG

  9. 以下の順番で入力していきます。

    • 使用に関するメッセージが表示されたら、「:q」を入力します。

    • 「accept」を入力します。

    • インストール先を聞かれたら、「/usr/lib/Acrobat5」と入力します。

  10. インストール終了後、いらないファイル類を削除します。

    # rm *

  11. 親ディレクトリに戻ります。

    # cd ..

  12. JPNKITフォルダを削除します。

    # rmdir JPNKIT

  13. ファイルを削除します。

    # rm jpnfont.tar.gz

  14. ゴシックフォント用にこのホームページから4.x用のjpnfont.tar.gzをダウンロードしてきます。

  15. /tmpにファイルを移動します。

    # mv jpnfont.tar.gz /tmp

  16. /tmpに移動します。

    # cd /tmp

  17. ファイルを展開します。

    # tar xvfz jpnfont.tar.gz

  18. フォルダを移動します。

    # cd JPNKIT

  19. LANGJPN.TARを展開します。

    # tar xvf LANGJPN.TAR

  20. フォルダを移動します。

    # cd CIDFont

  21. ゴシックフォントをコピーします。

    # cp HeiseiKakuGo-W5-Acro /usr/lib/Acrobat5/Resource/Font/


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◆ Grubを入れよう


 Debianのブートローダーは、標準では、Liloですが、これをGrubに変えてみましょう。(Gnome2.0に変更する場合は、Grub
 にしておいたほうがいいです。)

  1. grub、grub-docをインストールします。

    # apt-get install grub grub-doc

  2. grub-installを実行します。

    # grub-install /dev/hda※1

  3. update-grubを実行します。

    # update-grub※2

  4. /boot/grub/menu.lstを編集して保存します。

    # vi /boot/grub/menu.lst

    修正前:# kopt=root=/dev/hda1 ro※3
    修正後:# kopt=root=ルートファイルシステムのデバイス ro

    修正前:# groot=(hd0,0)※3
    修正後:# groot=(カーネルがあるデバイス)

  5. update-grubを実行します。
    # update-grub

  6. /etc/kernel-img.confを作成します。※4

    # vi /etc/kernel-img.conf

    作成内容:

    postinst_hook = /sbin/update-grub
    postrm_hook = /sbin/update-grub
    do_bootloader = no


※1 Debianをインストールしているハードディスクの構成によって変わります。
※2 途中で、Would you like one generated for you? (y/N)と聞かれたら、「y」を選んで下さい。
※3 #は、削除しないで下さい。
※4 この作業を行うことで、カーネルをインストールすると、自動的に認識されます。この作業を行わない場合は、カーネルのインストールを行うと、liloに反映させるか
  どうか聞いてくるので、「no」を選んで下さい。



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◆ Gnome2を入れよう


 Gnomeのバージョンをあげてみましょう。ただし、unstableを使うので、ある程度の危険が伴うことを覚悟してください。

  1. /etc/X11/XF86Config-4をバックアップします。

    # cp /etc/X11/XF86Config-4 /etc/X11/XF86Config-4.old  

  2. /etc/apt/sources.listを開きます。

    # emacs /etc/apt/sources.list  

  3. 以下の文章を追加し、保存します。(/とgnome2.2の間には、必ずスペースを入れること)

    deb http://ftp.acc.umu.se/mirror/mirrors.evilgeniuses.org.uk/debian/backports/woody/ gnome2.2/
    deb-src http://ftp.acc.umu.se/mirror/mirrors.evilgeniuses.org.uk/debian/backports/woody/ gnome2.2/   

  4. あと、ftpサーバーのapt-lineのstableの部分をunstableに変更します。

  5. リスト情報を更新します。

    # apt-get update

  6. 最新版に更新します。

    # apt-get upgrade

  7. geditをインストールしてみましょう。たぶん、依存関係に関するエラーが出るはずです。

    # apt-get install gedit

  8. エラーの中にlibhogehoge※1というのがあるはずなので、1つ選んでそれをインストールします。

    # apt-get install libhogehoge※1

  9. gnome-coreをインストールします。

    # apt-get install gnome-core

  10. gnome、gdmをインストールします。

    # apt-get install gnome gdm

  11. 再起動します。

    # reboot

  12. 再起動して、起動できなかった場合は、電源を切るなどして、一度終了してください。

    # reboot

  13. Grubをインストールしている場合、カーネルの選択で、(Recovery mode)と書かれている方を選んで起動して下
    さい。

  14. /etc/X11/XF86Config-4のバックアップを取ります。たぶん、フォントセクションがないはずです。

    # cp /etc/X11/XF86Config-4 /etc/X11/XF86Config-4.bak

  15. /etc/X11/XF86Config-4を削除します。

    # rm XF86Config-4

  16. バックアップを取っておいた/etc/X11/XF86Config-4を戻します。

    # cp /etc/X11/XF86Config-4.old /etc/X11/XF86Config-4

  17. コンピュータを再起動します。

    # reboot


※1 libhogehogeのhogehoge部分は、別の文字になります。

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◆ Mozillaを入れよう


 Mozilla1.2.1〜1.4では、日本語入力ができません。バージョンをあげたい場合は、unstableを使いましょう。しかし、
 ある程度の危険が伴うことを覚悟してください。

  1. /etc/apt/sources.listを開きます。

    # emacs /etc/apt/sources.list

  2. あと、ftpサーバーのapt-lineのstableの部分をunstableに変更します。

  3. mozillaをインストールします。

    # apt-get install mozilla


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◆ ALSAを入れよう


 何故か、OSSで音が鳴らなくなり、ふと思いついて、ALSAのパッケージを探ってみると、設定が簡単にできました。

  1. ALSAをインストールします。※1

    # apt-get install alsa

  2. インストール中に、対応サウンドボードの一覧が表示されるので、該当するものを選びます。

  3. コンピュータを再起動します。

    # reboot


※1 こうすると、alsa-baseとalsa-utilがインストールされるはずです。


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◆ 一般ユーザーでCDプレーヤーを鳴らそう


 実は、上のALSAの設定では、rootだけしか音を鳴らすことができないので、ここでは、一般ユーザーも使えるようにしま
 す。

  1. audioグループにユーザー名を登録します。

    # adduser ユーザー名 audio

  2. cdromの属性を調べます。

    # ls -l /dev/cdrom※1

  3. /dev/cdromのグループをcdromグループに変更します。

    # chgrp cdrom /dev/cdrom

  4. /dev/hdcのグループをcdromグループに変更します。※2

    # chgrp cdrom /dev/hdc

  5. cdromグループにユーザー名を追加します。

    # adduser ユーザー名 cdrom

  6. 一応、cdromグループにrootを追加します。

    # adduser root cdrom

  7. コンピュータを再起動します。

    # reboot


※1 以下の用に表示されます。
   lrwxrwxrwx 1 root root 8 6月 26 21:15 /dev/cdrom -> /dev/hdc

※2 ドライブの割り当ては、環境によって変わります。


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◆ Mozilla Firebirdを入れよう


  1. Mozilla Firebirdをインストールします。

    # apt-get install mozilla-firebird

  2. Mozilla Firebirdを起動します。

    $ mozilla-firebird


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◆ Calm Antivirusを入れよう


 woody用のパッケージは提供されていないため、使う場合は、sargeやsidにする必要があります。

  1. Clam Antivirusをインストールします。

    # apt-get install clamav

  2. 表示される説明に答えていくことで、インストールは終了します。

  3. 操作方法は、以下のようになります。※1

    • # freshclam    ウイルスデータベースを更新
    • # clamscan     ウイルススキャン


※1 ここでは、必要最低限にまとめてあります。詳しくは、以下のサイトを参考にしてください。

  Clam Antivirusに関するメモ


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◆ Java 2 Runtime Environmentを入れよう


 今回は、Java 2 Runtime Environmentの1.4をインストールします。

  1. /etc/apt/sources.listを開きます。

    # emacs /etc/apt/sources.list

  2. 次のftpサーバーを追加し、保存します。

    deb http://ftp.tux.org/pub/java/debian unstable main non-free
    deb-src http://ftp.tux.org/pub/java/debian unstable main non-free

  3. /usr/libに移動します。

    # cd /usr/lib

  4. mozilla-cvsというディレクトリを作ります。

    # mkdir mozilla-cvs

  5. mozilla-cvsに移動します。

    # cd mozilla-cvs

  6. pluginsというディレクトリを作ります。

    # mkdir plugins

  7. Java 2 Runtime Environmentをインストールします。

    # apt-get install j2re


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◆ Unzipを入れよう


  1. Unzipをインストールします。

    # apt-get install unzip


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◆ 2枚目のNICを認識させる(Realtek 8139D)


 この作業では、Debianで対応しているLANボードであることが前提になります。

  1. IRQが重複していないかを確認します。※1

    # cat /proc/interrupts

  2. I/Oポートが重複していないかを確認します。

    # cat /proc/ioports

  3. /etc/network/interfacesを編集します。※2

    # emacs /etc/network/interfaces

     固定IPの場合※3

     iface eth1 inet static
      address 192.168.0.3
      network 192.168.0.0
      netmask 255.255.255.0
      broadcast 192.168.0.255
      gateway 192.168.0.1
     auto eth1

     DHCPの場合

     iface eth1 inet dhcp
      auto eth1

  4. /lib/modules/hogehoge/kernel/drivers/netに移動します。※4

    # cd /lib/modules/hogehoge/kernel/drivers/net

  5. 該当するモジュールを選び、組み込みます。※5

    # insmod モジュール名

  6. 以下のエラーが出てきた場合は、hogehoge部分のモジュールを組み込む必要があります。

    /lib/modules/2.4.18-5/kernel/drivers/net/8139too.o: unresolved symbol hogehoge※6

  7. モジュールが組み込めたか確認します。表示されていたら大丈夫です。※7

    # lsmod

  8. この時点で必要だったモジュールをメモしておきます。

  9. /etc/modutilsに移動します。

    # cd /etc/modutils

  10. aliasesを編集します。

    # emacs aliases

  11. 以下の1行を追加し、保存します。

    alias NIC名 モジュール名※8

  12. /etc/modules.confを更新します。

    # update-modules

  13. コンピュータを再起動します。

    # reboot

  14. モジュールが組み込めたか確認します。表示されていたら大丈夫です。※7

    # lsmod


※1 PCIボードの場合は、自動的にIRQが割り振られるため、ここには表示されません。
※2 2枚目なので、eth1になっています。1枚目は、eth0になっています。
※3 addressなどの数値は、自分の環境に合わせて変更して下さい。
※4 hogehogeのhogehogeには、カーネルのバージョン番号が入ります。
※5 LANボードのチップに対応したモジュール名を入力して下さい。Realtek 8139Dの場合は、8139too.oになります。
※6 Realtek 8139Dの場合は、mii.oとcrc32.oが必要になります。crc32は、/lib/modules/2.4.18-5/kernel/libの下にあります。

  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol mii_ethtool_gset_R1d353957
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol mii_link_ok_R75c9e8d6
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol mii_nway_restart_R7467c02a
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol mii_ethtool_sset_R59db4600
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol generic_mii_ioctl_R8725984b
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol bitreverse_Rbaeb160c
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol mii_check_media_R1b415508
  8139too.o: 8139too.o: unresolved symbol crc32_le_Ra34f1ef5

※7 現在組み込まれているモジュール名が表示されます。Realtek 8139Dの場合は、8139too、mii、crc32が表示されます。
※8 NIC名は、/etc/network/interfacesで指定したもの、モジュール名は、NICのモジュール名を入れます。
  Realtek 8139Dの場合は、8139tooを指定するだけでいいです。

  alias eth1 8139too



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◆ 2台のコンピュータでローカルLAN


 サーバー:Debian Gnu/Linux、クライアント:Windows98でLAN接続。2台なので、LANケーブルは、クロスケーブル
 を使います。(ADSLの接続に使うものは、ストレートケーブル)

サーバー:Debian Gnu/Linux

   コンピュータ名:server
   IPアドレス:192.168.0.1
   サブネットマスク:255.255.255.0

クライアント:Windows98

   コンピュータ名:client
   IPアドレス:192.168.0.2
   サブネットマスク:255.255.255.0


サーバー側の設定

 LANボードの認識については、2枚目のNICを認識させるを参考にして下さい。
 ちなみに、この作業の2番が重複します。

  1. /etc/hostnameを編集し、コンピュータ名を入力します。※1

    # emacs /etc/hostname

     server
  2. /etc/network/interfacesを編集し、IPアドレス、サブネットマスクなどを登録します。

    # emacs /etc/network/interfaces

     auto lo※2
      iface lo inet loopback

     iface eth0 inet static
      address 192.168.0.1
      netmask 255.255.255.0
     auto eth0

  3. /etc/hostsを編集し、ネットワークに接続するコンピュータを登録します。

    # emacs /etc/hosts

     127.0.0.1 localhost※3
     192.168.0.1 server
     192.168.0.2 client

  4. /etc/hosts.denyを編集し、全てのコンピュータの接続を拒否します。※4

    # emacs /etc/hosts.deny

     ALL: ALL

  5. /etc/hosts.allowを編集し、接続を許可するコンピュータを登録します。

    # emacs /etc/hosts.deny

     ALL: 192.168.0.※5

  5. コンピュータを再起動します。

    # reboot


※1 コンピュータ名は何でもいいです。
※2 この2行は、ループバック用の設定で、ない場合は、追加しておいたほうがいいでしょう。
※3 必須。とりあえず、書いておくこと。
※4 一度全部塞ぎ、必要なものだけ通すようにすることで、セキュリティが高くなります。
※5 192.168.0.xxxのものは全て許可します。xxx部分は、0〜256の数字。
  設定する時は、サーバー側、クライアント側両方のIPアドレスに許可を出すようにすること。


クライアント側の設定

 LANボードのドライバーは、インストールしてあるものとします。

  1. [スタート]メニューから[設定]→[コントロールパネル]を選びます。

  2. [ネットワーク]を選びます。

  3. [ネットワークの設定]タブをクリックし、[追加]ボタンを押します。

  4. [プロトコル]を選び、[追加]ボタンを押します。

  5. [製造元]に「Microsoft」を選び、[ネットワークプロトコル]から「TCP/IP」を選び、[OK]ボタンを押します。

  6. コンピュータを再起動後、[コントロールパネル]の[ネットワーク]を選びます。

  7. [ネットワークの設定]タブをクリックし、[現在のネットワークコンポーネント]の中の「TCP/IP→LANボード名」
    を選び、[プロパティ]ボタンをクリックします。

  8. [IPアドレス]タブをクリックし、[IPアドレスを指定]を選び、以下のように設定し、[OK]ボタンを押します。

    [IPアドレス] 192.168.0.2
    [サブネットマスク] 255.255.255.0

  9. [識別情報]タブをクリックし、[コンピュータ名]に「client」と入力し、[OK]ボタンを押します。

  10. コンピュータを再起動します。


接続の確認方法

  1. pingを打ち、reachableが出てくれば、接続できています。※1

    •Linuxの場合

     # ping IPアドレス

    •Windowsの場合

     > ping IPアドレス


※1 Linuxは、ターミナル上で、Windowsは、MS-DOSプロンプト上で接続先のIPアドレスを使って、pingして下さい。


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◆ telnetを入れよう


サーバー:Debian Gnu/Linux

  1. telnetをインストールします。

    # apt-get install telnetd

  2. コンピュータを再起動します。

    # reboot

クライアント

  1. telnetで接続します。※1

    •Linuxの場合

     # telnet サーバー側のIPアドレス

    •Windowsの場合

     > telnet サーバー側のIPアドレス


※1 Linuxは、ターミナル上で、Windowsは、MS-DOSプロンプト上で接続先のIPアドレスを使って、telnetして下さい。
  Windowsの場合は、フリーソフトのTeraTerm Proがお薦めです。



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◆ ディレクトリ毎削除する


 rmdirでは、ディレクトリの中にファイルがあると削除できない。

  1. ディレクトリ毎削除する。

    # rm -r ディレクトリ名


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